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ちりめん細工の今昔

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 ちりめん細工の今昔  

たばこと塩の博物館

平成30年1月23日(火)~4月8日(日)

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 ちりめん(縮緬)は細やかな「しぼ」をもつ絹織物で、江戸時代から現在に至るまで日本の着物の素材として愛好されてきました。そのちりめんの残り布を利用して作られたお細工物を「ちりめん細工」と呼んでいます。
 江戸時代の後半、御殿女中や武家や商家など、裕福な家庭の女性達によって、美しく小さな袋物や小箱が生み出されました。それは、小さな布裂も大切にする心、美的感覚、手先の器用さを身につける手芸で、日本女性の教養のひとつでした。明治時代に入ると、ちりめん細工は女学生の教材として取り上げられ、女学生たちは、「裁縫おさいくもの(明治42年)」「続裁縫おさいくもの(明治45年)」などを指南書に、意匠をこらした作品作りを競い合いました。花や動物の袋物は香入れや琴爪入れとして、玩具や人形の袋物は子どもの御守りとして使用され、また、中部東海地方には、ちりめん細工の袋物を嫁入り箪笥の上にのせて持参する風習もみられました。本展の第一部では、江戸時代から明治・大正時代にかけての古作品を一堂に集め、ちりめん細工の歴史と文化を紹介します。第二部では、日本玩具博物館の復興活動を通して今によみがえった平成のちりめん細工を季節や種類にわけ、また、ちりめん細工を飾る楽しみや贈る喜びを表現した「つるし飾り」や「傘飾り」などを華やかに展示します。

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